ご家族や大切な方が悩んでいる様子を見て、「カウンセリングを受けてみたらいいのでは」と思われることは、ごく自然なことです。実際に、パートナーに相談を受けてほしいと考える男性や、お子さんにカウンセリングを受けてほしいと願う親御さんからのお問い合わせをいただくことがあります。
大切な方のためを思うからこそ、その方が専門家のサポートを受けることが助けになるのではと考えられるのだと思います。そのお気持ちは、とても温かく、優しいものです。
ただ、カウンセリングは、ご本人の「相談してみたい」「変わりたい」という気持ちがあってこそ、意味のあるものになります。ご家族が勧めて来室されたとしても、ご本人が前向きな気持ちでなければ、カウンセリングを継続することは難しくなります。そのため、当ルームでは、ご本人が希望されない場合は、無理にお受けすることはしておりません。
また、カウンセリングは一度の相談で劇的な変化が起こるものではありません。変化には時間がかかりますし、持続的な変化を生み出すには、ある程度の回数のカウンセリングが必要になります。そのプロセスを、ご本人が自ら進もうと思えるかどうかが、とても大切なのです。
パートナーに相談を受けてほしいと考えている方へ
パートナーのことで悩まれている場合、まずはご自身が関係を振り返ってみることも有効です。サードプレイス富山は女性と子どものためのカウンセリングルームのため、男性の方の個別相談は受け付けておりませんが、男性向けのカウンセリングを提供している専門機関もあります。まずは、ご自身が相談できる場所を探し、気持ちを整理されることをおすすめします。
カウンセリングを受けることで、自分の気持ちや考え方を整理し、どのようにパートナーと関わるとよいのかを見つめ直すことができます。パートナーの変化を願う前に、まずは自分自身ができることを考えてみるのも一つの方法です。
その上で、もしパートナーにもカウンセリングを勧めたいと思われた場合は、必ずパートナーご本人の了承を得てから、ご本人が直接お問い合わせいただくようお願いいたします。相手の気持ちを尊重しながら、無理のない形で提案することが大切です。
お子さんに相談を受けてほしいと考えている親御さんへ
「子どもと大切な話ができない」「何を考えているのかわからない」と感じることは、どの親御さんにもあることです。特に、成長過程にあるお子さんは、親にうまく気持ちを伝えられなかったり、自分でも感情を整理できなかったりすることがあります。
大きな問題が起こる前に、親御さんご自身が相談をしながら、お子さんとの関係を見つめ直すことも大切です。カウンセリングを通じて、お子さんの行動の背景や気持ちを理解し、どのように関わればよいかを考えていくことができます。
お子さんの様子が「いつもと違う」「ちょっと困ったな」と思われたとき、まずは親御さんがカウンセリングを受けてみませんか?ご自身の気持ちを整理し、お子さんの心を理解する視点を持つことで、親子関係に前向きな変化が生まれることもあります。
また、お子さんがカウンセリングを受けることに抵抗を感じる場合もあります。その際には、無理に勧めるのではなく、まずは親御さんがカウンセリングを通して、お子さんとどう関わるかを考えてみることが大切です。
その後、お子さん自身が「相談してみたい」と思われた際には、改めてご相談ください。お子さんの気持ちに寄り添いながら、無理のない形で進めていきましょう。
カウンセリングにできること・できないこと
カウンセリングは万能ではなく、カウンセラーも魔法を使うわけではありません。劇的な変化や「奇跡」を起こすものではなく、悩みを抱える方が少しずつ自分と向き合い、変化していくためのサポートをするものです。
大切な方が悩んでいるとき、「どうにかしてあげたい」と思うお気持ちはとてもよくわかります。その優しさを大切にしながら、まずはご自身ができることとして、カウンセリングについて知り、必要であればご自身が相談を受けることも、一つの方法かもしれません。
カウンセリングが必要かどうか迷われた際も、お気軽にご相談ください。あなたの大切な方が少しでも安心できるよう、一緒に考えていきましょう。