からだや性について、話すのはちょっと気恥ずかしいものですよね。友人や家族とオープンに話せる人もいれば、どうしても気後れしてしまう人もいるでしょう。特に、日本では「性」の話題がタブー視されがちで、なかなか正しい知識を得る機会が少ないのが現状です。

でも、本当は私たち女性のからだって、とても素晴らしいもの。もっと前向きに知ることで、自分の体をより大切にできるし、自信を持つこともできるのです。

「性」の話を避けてしまう理由

「性」にまつわる話題には、不安や恥ずかしさ、抵抗感といったネガティブな感情がつきものです。多くの女性が、こんな風に思ったことがあるのではないでしょうか。

  • 「性の話をするのははしたないこと?」
  • 「自分のからだについて知りたいけど、なんとなく聞きづらい…」
  • 「学校で習ったけど、実はよくわかっていないかも?」

こうした感情は、文化や教育、社会的な価値観の影響を受けて育まれてきたもの。でも、性について正しい知識を持つことは、決して恥ずかしいことではなく、むしろとても大切なことです。

正しい知識を持つことの大切さ

『世界中の女子が読んだ!からだと性の教科書』のまえがきに、こんな力強い言葉がありました。

「体のことやセクシュアリティについて何らかの選択をするとき、人はより広い背景を視野に入れるものです。避妊、中絶、性的アイデンティティ、性行為など、何をどう選ぶにせよ、文化、宗教、政治的な力が干渉してきます。この何十年かで若者たちは、他人から見て自分が性的に魅力的であるかどうかにこだわるようになってきました。このことは若い女性にとりわけ顕著です。(省略)みなさんには、噂や誤解、不安ではなく、正しい医学情報に基づいた選択をしてもらいたいのです。体のしくみについてしっかりした知識の土台を作っておけば、自信を持って自分のことを決められるようになるでしょう。セクシュアリティと性の健康にまつわる誤った通説は取り除かなくてはいけませんし、自分の体について決める権利を他人に渡してはいけないのです。この本が目指しているのは、あなた自身が納得できるような、正確な情報に基づいて賢い選択をするチャンスをあなたの手に渡すことです」

この言葉は、とても大切なことを教えてくれています。私たちは、自分の体について正しい知識を持ち、他人の価値観や誤解に振り回されることなく、自分で選択する権利を持っています。誰かに決められるものではなく、私たち自身が理解し、納得できる形で選択することが重要なのです。

女性のからだを知ることは、自分を大切にすること

「自分のからだを知ること」は、「自分を大切にすること」につながります。

たとえば、生理の仕組みを正しく知っていれば、体調の変化にも対応しやすくなりますし、避妊の方法や性感染症について学ぶことで、望まないトラブルを避けることもできます。また、年頃の娘を持つお母さんが、適切な性教育をするためにも、まず自分自身が知識を持つことが大切です。

そして、何よりも大切なのは「自分の体は自分のもの」という意識を持つこと。

  • 他人にどう思われるかではなく、自分がどう感じるかを大切にする。
  • 誤った情報に惑わされず、正しい知識を得る。
  • 自分の選択を、自信を持って決められるようになる。

私たちの体は、私たち自身のものです。大切にし、誇りを持ち、正しく理解することで、より健やかで充実した人生を送ることができるはずです。

まとめ

女性のからだについて学ぶことは、決して恥ずかしいことではなく、自分を大切にするための第一歩です。知ることで、自信がつき、より自分らしく生きることができます。

今まで「ちょっと話しにくいな…」と感じていた人も、少しずつでいいので、自分のからだに興味を持ってみてください。正しい知識を得ることで、自分の体をもっと大切にし、自由に、そして自信を持って生きていくことができるようになります。

あなたの体は、あなたのもの。まずは、自分自身のからだと向き合うことから始めてみませんか?