「人間関係の基礎」は生まれてすぐから始まる

「うちの子、大人しくて手がかからないけど、大丈夫なのかな?」 「なんでこんなに泣くんだろう?どうしてほしいのかわからない…」

初めての育児では、赤ちゃんの様子に戸惑ったり、不安になったりすることが多いですよね。でも実は、赤ちゃんは生まれた瞬間から「人と関わる力」を持っていて、それを一生懸命発揮しているのです。

今回は「人間関係の基礎がいつからできるのか?」という視点から、赤ちゃんの発達についてお話ししたいと思います。


生まれた瞬間から始まる「人との関わり」

赤ちゃんは、生まれたばかりのときから「人との関わり」を求めています。その手段のひとつが「泣くこと」。

「お腹が空いた」「おむつが気持ち悪い」「眠い」「抱っこしてほしい」…赤ちゃんは、自分の不快感を泣くことで周りの大人に伝えようとします。それに対して、大人ができるだけ早く応えてあげること、そして赤ちゃんが満足すること。その繰り返しが「安心・安全な」人間関係の基盤を作っていきます。

「泣く → 応えてもらう → 安心する」

このサイクルをたくさん繰り返すことで、赤ちゃんは「自分の気持ちは伝わるんだ」「この人は安心できる存在だ」と学び、基本的な信頼感を育んでいくのです。


「大人しい赤ちゃん」にはどんな対応が必要?

赤ちゃんの中には、よく泣いてアピールする子もいれば、眠ってばかりの子や起きていても大人しい子もいます。

「手がかからなくて育てやすい」と思うかもしれませんが、実はその子たちは「自分の不快感を訴える力が少し弱い」タイプの赤ちゃんかもしれません。

泣かないからといって「大丈夫」とは限りません。お腹が空いていても泣かない、おむつが濡れていても気にしない、という子もいるのです。だからこそ、大人しい赤ちゃんの場合は「泣かないから放っておいていい」ではなく、その子なりのサインを見つけてあげることが大切です。

例えば、

✅ 目をこすっていたら眠いサインかも

✅ 口をもぐもぐ動かしていたらお腹が空いているかも

✅ 体をくねくねさせていたら不快感があるのかも

こんな風に、泣かなくてもサインはちゃんと出ています。じっくり観察して、お世話をしながら「この子はこんなサインを出すんだな」と知ることで、赤ちゃんとのコミュニケーションがスムーズになります。


「赤ちゃんの気持ちがわからない」と感じたら?

新米ママ・パパにとって、赤ちゃんの気持ちを理解するのはとても難しいことです。

「この子が何を求めているのか、どうして泣くのか、全然わからない…」

そんな風に悩むこともあるでしょう。でも、それは決して「ママ・パパがダメだから」ではありません。赤ちゃんもまだ上手にサインを出せないし、大人も初めての経験。だからこそ、少しずつ、お互いに学びながら関係を作っていけば大丈夫です。

もし、「この子のサインがわからない」「どう対応したらいいかわからない」と困ったときは、一人で抱え込まないでください。育児書やネットの情報だけではなく、助産師さん、小児科の先生、カウンセラーなど、専門家の力を借りるのもひとつの方法です。

「泣くことが少ない子の関わり方が知りたい」 「自分の関わり方がこれでいいのか不安」

そんなときは、一緒に赤ちゃんの様子を見ながら、その子のサインを探していくこともできます。


まとめ:赤ちゃんとの関わりは「じっくり観察」から

赤ちゃんは生まれたときから、すでに「人と関わる力」を持っています。

泣いたり、手足を動かしたり、表情を変えたりしながら「こうしてほしい」と伝えようとしています。そして、ママやパパがそのサインに気づいて応えてあげることで、「人とのつながり」や「安心できる関係」を学んでいくのです。

✔ 泣くことは赤ちゃんのコミュニケーション

✔ 大人しい赤ちゃんのサインを見つけてあげることが大切

✔ 「わからない」ときは専門家に相談してもOK!

最初からすべてがわかる必要はありません。ゆっくり赤ちゃんと向き合いながら、「この子はこんな風に気持ちを伝えるんだな」と知っていくプロセスを大切にしてくださいね。

どんな赤ちゃんも、それぞれのペースで「人との関係」を学んでいきます。ママ・パパも焦らず、少しずつ赤ちゃんと一緒に成長していきましょう!

当カウンセリングルームは、赤ちゃん連れのカウンセリングも大歓迎です