今日は、行政で行われた事例支援会議に出席しました。会議の中で、赤ちゃんのケアだけでなく、そのご家族へのサポートも重要であることを改めて実感しました。赤ちゃんとの新しい生活は、ママやパパにとって初めての経験が多く、日々の不安や心配ごとが尽きないものです。この不安は、赤ちゃんと一緒に生活する中で、次第に解消されたり、病院を訪れることで解決したりすることが多いものの、赤ちゃんの成長に伴い、また新たな心配事が浮かんでくるものです。
赤ちゃんの状態は日々変化します。昨日まで元気に過ごしていたのに、突然夕方になると泣き止まず、どうしても眠らせられない…といったことがあるかもしれません。こうした変化に親としてどう向き合えばよいのか、不安や焦りが募るのも当然です。しかし、こうした悩みや不安は、どんなに経験豊富な親であっても同じように感じるものです。それに、赤ちゃんは一日一日と成長しており、その成長に合わせた対応が求められます。
このような変化の激しい赤ちゃんとの生活において、親の心の支えとなるものがあると、心強さを感じられるでしょう。例えば、ママやパパの近くに、子育ての先輩がいると、それだけで安心できることがあります。先輩ママやパパが「今はそんな時期だよ」と助言してくれることで、少し気持ちが楽になり、赤ちゃんと向き合う覚悟を新たにすることができるのです。
ところが、近年では、こうしたサポートを得ることが難しい状況も多いと聞いています。特に、山間部などで実家が遠かったり、近所に知り合いがいなかったりする場合、孤立してしまうことが多くなっています。家庭内でのサポートが不足していると、ママやパパは悩みを一人で抱え込んでしまいがちです。その結果、ストレスが溜まり、子育てに対するモチベーションが下がってしまうこともあります。
実家と疎遠になってしまう理由としては、親との感情的な問題があることがよく見受けられます。親との関係が拗れてしまい、もう家には近寄りたくないと感じることが多いようです。こうした場合、親からのサポートを得るのは難しくなり、子育てにおける心の支えを見つけることが困難になります。
私が今回の会議に出席した理由は、アドバイザーとして、子育てに関する環境づくりに少しでも貢献したいという思いからです。もちろん、私自身が直接赤ちゃんやそのご家族に関わるわけではありませんが、スタッフを通じて、地域の中で子育てしやすい環境作りをサポートすることができればと思っています。地域のつながりがあれば、困ったときに誰かに頼ることができ、安心して子育てができる環境が整います。
実際に、地域でのサポート体制がしっかりと整っている町では、子育てに関する情報がシェアされやすく、親同士が支え合うことができる環境が整っています。例えば、育児サークルやママ友同士のつながりがあることで、日常的な子育ての悩みを共有したり、ちょっとした助言をもらうことができます。こうした支援があることで、孤立することなく安心して育児を進めることができるのです。
また、最近では、行政や地域の施設でも子育て支援プログラムを積極的に行っています。赤ちゃんの健康チェックや、子育て相談会、育児のアドバイスを受けることができる場が増えてきています。こうしたプログラムを利用することで、心のケアが得られ、親としての自信を取り戻すことができるのです。
それでも、どうしても孤立感を感じる方々に対しては、心のケアを提供できる専門家が必要です。カウンセリングやサポートグループを通じて、心のケアを行い、安心感を提供することができれば、親たちは自分の気持ちに向き合いながら、赤ちゃんと共に成長していけるはずです。私自身も、そうした心のケアが大切であると考えています。
赤ちゃんを育てるということは、その成長に寄り添いながらも、親自身の心のケアも同じくらい大切だということです。今後も、子育てしやすい町づくりに貢献できるよう、地域とのつながりを深めていきたいと思っています。そして、不安があっても、それをある程度持ち堪えられるような心のしなやかさで、赤ちゃんとの生活を楽しみ、共に成長していける環境が整うことを願っています。
私たちのカウンセリングルームでも、そんな心のサポートを提供しています。お一人で悩まず、いつでもご相談ください。